オートリッチは、「過去5年間に及ぶ長い運用の結果、トータルでの勝率は94.6%という極めて高い水準を維持」「1年間で負ける日はわずか数日という精度により、 5年に渡って年間での勝ち越しを続け2018年は現時点で一度も損失を出した日がありません」「当然ですが、正規の投資顧問業者ですから、トレード実績などすべて偽りありません」という宣伝広告をうっておりましたが、肝心の運用実績については2018年の数か月分しか公開されていませんでした。
しかも、公開されていたのは、実際の運用実績ではなく、バックテストというシミュレーション結果に過ぎません。それでも、2018年は全勝という結果が出ていました。
そんなオートリッチの2017年とそれ以前のバックテストのデータがオートリッチのウェブサイトから見られるとのこと、利用者の方から情報提供がありました。リンクは貼られていないので、普通には見ることができませんが、URLに年数を打ち込めば普通に見られたのだそうです。
それでは、以下、オートリッチのバックテスト結果を見てみましょう。
追記:リンクが切れたので以下の画像にて。
え?これで、「1年間で負ける日はわずか数日という精度」だと謳っていたのですか?
バックテストですら、ひと月に複数回負けているではないですか。
2017年のデータを見ると、規定のロット数の10分の1で検証されている点で、データそのものが不適切ですが、それでも、100万円の資金で1ロットをかけた場合、年間トータルでプラス、と言っても20パーセント程度でしかありません。
もしも現在の推奨ロット数と同様にして、10万円の資金で1ロット(100万円で10ロット)をかけた場合、なんと、運用をはじめて9日目に資金の7割以上を失うという結果が出ているではありませんか。(マイナスが10倍になるからです)
このデータを持ってして、5年間負けなし! 1ヶ月で資金が2倍に! ハイレバレッジでもリスクは変わらず! などと、宣伝していたのですよ。
信じられないでしょうが、事実です。
恐ろしい話です。